骨盤と姿勢の関係とは?

美しい姿勢と聞いて多くの人がなんとなくイメージするのはきっとモデルの人の立ち振る舞いだと思います。さっそうと舞台上で歩いていくあの姿勢は美の象徴のようにとらえられることは少なくありません。しかし変に胸を張ったり方に力を入れたりするのは決して正しい姿勢というわけではありません。日常生活全般で意識すべき姿勢はやはりリラックスした姿勢であるべきです。見た目の美しさと同時にナチュラルでリラックスした姿勢をキープするのが疲れにくい身体づくりには大事です。さてそんな姿勢に関してですが、良い姿勢を保つうえで大切なのは骨盤の状態です。

 

骨盤はよく知られているようにお尻の部分にある盤状の骨ですが、上半身と下半身の間にあって連絡役のような作用をします。細かく言うと骨盤は仙骨と腸骨と坐骨と恥骨という骨から構成されていますが、座る時には坐骨がいわば土台となって上半身をささえることになります。骨盤全体の下部に位置している坐骨は左右で2カ所あるわけですが、この2カ所でバランスよく支えられていると上半身のバランスが良くなります。

 

歪んでしまう骨盤の原因は?

骨盤は固くて不動に思えるイメージがあるかもしれませんが、実際には歪んでしまう事があります。例えば出産の時には赤ちゃんの産道を広く取れるように恥骨結合という部位が緩むことがあります。また姿勢が悪い状態で座っていると坐骨の一方で体重が支えられるようになるので、これも歪みの原因になります。

 

また無理な姿勢によって腸骨は横に傾いてしまって骨盤の左右差が出たり、中央部の仙骨は前や後ろに傾いてしまいやはり歪みます。骨を動かす筋肉のバランスが悪くなって歪みを助長してしまいます。骨盤が歪んでいると股関節に負担がかかって股関節症が出てしまう可能性も出てくるので、骨盤矯正は早めに意識して動くことが大切です。

 

簡単にできる骨盤矯正の方法

ではどうすれば骨盤を矯正できるでしょうか?自宅で出来る簡単なエクササイズがあります。それは「お尻ウォーキング」です。読んで字のごとくお尻でウォーキングをすることです。

 

やり方ですが、足を伸ばした状態で床に座り、手は自然に振りながらお尻を交互に出して前進します(足は挙げずに骨盤を横にスライドするイメージです)。前に10歩、後ろに10歩というように前後に運動するのを2,3回続けます。これを3セットほど行います。

 

まとめ

骨盤は生活習慣によってだんだんと歪みをきたしてしまいます。骨盤が緩んでいると内臓の位置が変わってしまったり筋肉の動きに影響が出たりして太りやすくなるというデメリットもあります。

 

また場合によっては股関節の問題へと発展したり、腰痛をもたらしたりします。骨盤を矯正することで、姿勢のバランスを良くしたり代謝をよくすることにもつながってくるので、上記のエクササイズを参考にして今日から始めてみましょう。

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